「教会はイエスさまのものだから」
2025年11月16日(日) テキスト:使徒の働き12:24~25 (新約聖書259頁) (24節:神のことばはますます盛んになり、広まっていった。) このことばは、ヘロデ・アグリッパ王による激しい教会迫害があったにもかかわらず神さまのことばはますます盛んになり、広まっていったということを示している。それは神さまがなさっておられるからです。ヘロデ・アグリッパ王のことも愛しておられる神さまの股裂き状態のような中で教会は滅び失せるのではないかと思うような時があっても、教会はイエスさまのものであり、いのちがあり生き物なのであり、故に滅びることはないのです。 教会はイエスさまのものであり、どこまでもイエスさま中心です。教会は誰も自分のものとしてはいけません。これが教会としての最低条件であり、あとは、多様性を徹底して認めるのが新約の教会です。 教会はギリシャ語で「エクレシア」、「呼び出された者」という意味であり、イエスさまを救い主として信じた者が集っている、イエスさまを頭とした、いのちであり、生き物なのです。 人間は神さまのかたちが組み込まれており、そ
佐々木 優
11月16日読了時間: 3分
「愛のゆえに力を制限される神さま」
2025年11月9日(日) テキスト:使徒の働き12:1~23 (新約聖書257頁) 1~4節 アンティオキア教会がエルサレム教会へ救援物資を集めていた頃、紀元44年の過越の祭りの頃、ヘロデ王(アグリッパ1世、イエスさま誕生の時の支配者だったヘロデ大王の孫、ローマ皇帝カリギュラと親交があった)は、ヘロデ王家が混血であったため、保守的なユダヤ人たちの歓心を買おうとし、異邦人との交流を深めていたエルサレム教会への迫害に着手し、12使徒の一人で使徒ヨハネの兄ヤコブを剣で殺した(これは斬首刑であり、ユダヤ人の死刑法の中では最も恵みに富んだものと考えられていた。それ以外の死刑法は、石打の刑、火あぶりの刑、絞首刑などがあった。この時の斬首刑はヤコブが背教の罪で死刑に処せられたことを示している)。 ユダヤ人たちはヤコブの死刑を喜び、ヘロデ王はさらにペテロも捕らえにかかった。それは、ペテロが教会のリーダーであり、異邦人と親しくしていた(百人隊長コルネリウスとの親交)からであろう。ここで使われている「種なしパンの祭り」は「過越の祭り」と同じ意味で使っているが、
佐々木 優
11月9日読了時間: 5分
「危機に際しても生かされる聖霊の賜物」
2025年11月2日(日) テキスト:使徒の働き11:27~30 (新約聖書257頁) (27節:そのころ、預言者たちがエルサレムからアンティオキアに下って来た。) 「預言者」とは、神さまから伝えられたことばを民に語る人のことを指します。神さまが信徒一人ひとりに下さるものの中に聖霊の賜物というものがあります。聖霊の賜物とは「イエスさまがご自身の教会に、その務めを適正に遂行できるように与えられた手段、力のこと」と定義できます。 聖書を見ると、聖霊の賜物にはことばの奉仕と行いの奉仕があったことが分かります。 〇ことばの奉仕:使徒、預言、教師、霊を見分ける、知恵・知識のことば、異言、など 〇行いの奉仕:奇蹟、いやし、慈善、助ける、援助、管理、など 「預言」も聖霊の賜物の中の一つですが、聖霊の賜物は、教会の益のために神さまが与えてくださるもので、教会で用いられるときに、自然にみなの納得になって行くものでありました。 この時、預言者の一団がエルサレムからアンティオキアに下って来たということですが、両教会の間に親密な交流があったということが分かりま
佐々木 優
11月2日読了時間: 3分
「神さまの恵みを喜ぶだけで」
2025年10月26(日) テキスト:使徒の働き11:19~26 (新約聖書257頁) (19節:さて、ステパノのことから起こった迫害により散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで進んで行ったが、ユダヤ人以外の人には、だれにもみことばを語らなかった。) この箇所は使徒の働き8:4の出来事とつながっています。ステパノの殉教後に起こった激しい迫害により多くの信徒が方々に避難して行きました。ピリポはサマリアの町でイエスさまを伝えた(イエスさまが神であり救い主であることを)が、それ以外の人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行きイエスさまを伝えました。散らされた信徒たちも初めはユダヤ人だけにイエスさまが神であることを語りました。それはユダヤ人と異邦人との間にとてつもない壁があったからでした。 (20節:ところが、彼らの中にキプロス人とクレネ人が何人かいて、アンティオキアに来ると、ギリシア語を話す人たちにも語りかけ、主イエスの福音を宣べ伝えた。) 壁があったにもかかわらず、信徒の中の、キプロス人(キプロス島出身のユダヤ人)
佐々木 優
10月26日読了時間: 3分
「神さまの働きかけ、私たちの幸せのためにーお膳立てをし、公平感で生きられるようにー」
2025年10月19(日) テキスト:使徒の働き11:1~18 (新約聖書256頁) 「この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる」(10章43節) コルネリウスと集まった異邦人たちは、ペテロが伝えるイエスさまこそ、 「すべての人の主です」(10章36節) ということに小さな勇気を持ったのでしょう・・(信仰は、かけてみる小さな勇気)。その時に 「聖霊が下った」(10章44節) のです。神さまと霊的に離れていたことの解消および行為罪の赦し (10章43節) 、聖書が示す罪に含まれる「恥」「咎」「存在の恥」がまるごと赦され、受容されたのです。 神さまはこの時、異邦人もユダヤ人もすべての人がイエスさまに対する信仰、かけてみる小さな勇気で、罪赦され、神の家族(教会)に加えられることを目に見える形で証明して下さったのです。明白な証拠を見せられたペテロは即座にコルネリウスたちにバプテスマを受けさせました (10章47,48節) 。水のバプテスマはイエスさまを信じた人が罪赦され、神の家族(教会)に加えられたことを公に示す外的な宗教行為で
佐々木 優
10月19日読了時間: 5分
「すべての人を愛しておられる神さま」
2025年10月12(日) テキスト:使徒の働き10:44~48 (新約聖書255頁) ペテロはコルネリウスに、私たち(コルネリウスとペテロ)に幻の中で語りかけて下さった御方、イエスさまとはこのような御方ですと伝えて行きました。 「この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる」(43節) コルネリウスと集まった異邦人たちは、ペテロが伝えるイエスさまこそ、 「すべての人の主です」(10:36) ということに小さな勇気を持ったのでしょう・・(信仰は、かけてみる小さな勇気)。その時に 「聖霊が下った」(44節) のです。その時、神さまと霊的に離れていたことの解消および行為罪の赦し (43節) 、「恥」「咎」「存在の恥」がまるごと赦され、受容されたのです。 「聖霊が下った」 のは、ペテロのメッセージの途中でした。恵みは神さまの側から一方的に注がれるものだからです(神さまが私たちを愛していて恵みを注ぎたいから)。 そしてこの時に聖霊は、 「みことばを聞いていたすべての人々」(44節) すなわち異邦人に下りました。それは、ユダヤ人と
佐々木 優
10月12日読了時間: 2分
「見えない方からの返答があったから」
2025年10月5日(日) テキスト:使徒の働き10:40~44 (新約聖書255頁) ペテロが、コルネリウスに、私たち(コルネリウスとペテロ)に幻の中で語りかけて下さった御方、イエスさまとはこのような御方ですと伝えている箇所の続きから、43節を中心に見て行きます。...
佐々木 優
10月5日読了時間: 5分
「最大限の考慮をして下さるイエスさま」
2025年8月3日(日) テキスト:使徒の働き10:40~42 (新約聖書255頁) 本日も、ペテロが、コルネリウスに、私たち(コルネリウスとペテロ)に幻の中で語りかけて下さった御方、イエスさまとはこのような御方ですと伝えている箇所の続きを見て行きます。...
佐々木 優
8月3日読了時間: 4分
「すべての人を天国に連れて行くと言われるイエスさま」
2025年7月20日(日) テキスト:使徒の働き10:39~40 (新約聖書255頁) 本日も、ペテロが、コルネリウスに、私たち(コルネリウスとペテロ)に幻の中で語りかけて下さった御方、イエスさまとはこのような御方ですと伝えている箇所の続きを見て行きます。...
佐々木 優
7月20日読了時間: 4分
「人間と同じようになられたイエスさま」
2025年7月13日(日) テキスト:使徒の働き10:37~38 (新約聖書255頁) 38節「それは、ナザレのイエスのことです。神はこのイエスに聖霊と力によって油を注がれました。イエスは巡り歩いて良いわざを行い、悪魔に虐げられている人たちをみな癒やされました。それは神...
佐々木 優
7月13日読了時間: 5分
「神がきよめたものを」
2025年7月6日(日) テキスト:使徒の働き10:37~38(a) (新約聖書255頁) ペテロは、コルネリウスに、私たちに幻の中で語りかけて下さった御方、イエスさまとはこのような御方ですと伝えていった。その冒頭はバプテスマのヨハネのことから始まる。 ...
佐々木 優
7月6日読了時間: 5分
「どんな人のことも」
2025年6月29日(日) テキスト:使徒の働き10:23(b)~36 (新約聖書254頁) 復活されてまもなく、イエスさまはペテロに言われました。 「まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとる...
佐々木 優
6月29日読了時間: 5分
「神さまからのオファーを断る自由」
2025年6月22(日) テキスト:使徒の働き10:9~23(a) (新約聖書253頁) 復活されてまもなく、イエスさまはペテロに言われました。 「まことに、まことに、あなたに言います。あなたは若いときには、自分で帯をして、自分の望むところを歩きました。しかし年をとると、...
佐々木 優
6月22日読了時間: 2分
「どうしても伝えたい時には神の方から」
2025年6月15(日) テキスト:使徒の働き10:1~8 (新約聖書253頁) 聖書は神さまが私たち人間のために何をして下さったか、何をして下さる御方なのかが記されている書物です。神さまが神さまの働きを遂行するために私たち人間に奉仕をさせるというイメージではなく、神さま...
佐々木 優
6月15日読了時間: 4分
「イエス・キリストがあなたを」
2025年6月8(日) テキスト:使徒の働き9:32~43 (新約聖書252頁) 本日は教会歴のペンテコステ、聖霊の神さまが降臨したことを記念し、感謝する日です。目には見えない聖霊の神さまが、イエスさまを信じる一人一人の内側に宿ったということが現実に起こったのだと分かるよ...
佐々木 優
6月8日読了時間: 5分
「欠けはそのままでいい」
2025年6月1(日) テキスト:使徒の働き1:15~26 (新約聖書233頁) 本日の箇所には 2つのことが書かれています。 1.ペテロの発言 15〜22節 2.使徒職補充の手続き 23〜26節 1章16節にはこのように記されています。 1:16 ...
佐々木 優
6月1日読了時間: 5分
「イエスさまが準備し義の道に導かれる」
2024年11月24日(日) テキスト:使徒の働き9:26~30(新約聖書251頁) サウロはイエスさまを救い主として信じる回心後、ダマスコ→アラビア→ダマスコと移動し(その間約3年間、 ガラテヤ1:18 参照)、エルサレムに行く。エルサレム教会へ行く目的は、かつて迫害を...
佐々木 優
2024年11月24日読了時間: 3分
「律法主義者には戻りたくないから」
2024年11月17日(日) テキスト:使徒の働き9:23~25(新約聖書251頁) <9:23 かなりの日数がたち、ユダヤ人たちはサウロを殺す相談をしたが、> サウロは、ダマスコ→アラビア→ダマスコと移動し、その後、エルサレムに行くが、 「かなりの日数」...
佐々木 優
2024年11月17日読了時間: 4分
「サウロのようになる必要はない」
2024年11月10日(日) テキスト:使徒の働き9:17~22(新約聖書251頁) 9:17 そこでアナニアは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるよう...
佐々木 優
2024年11月10日読了時間: 5分
「必要なことはイエスさまがして下さる」
2024年10月27日(日) テキスト:使徒の働き9:10~19a(新約聖書250頁) 前回(9:1~9)のあらすじ 迫害の急先鋒サウロは、エルサレム教会の迫害だけではもの足りず、逃げて行ったクリスチャンを捕縛するためにダマスコ(ダマスコは重要な都市で、エルサレムからは...
佐々木 優
2024年10月27日読了時間: 3分