「良き知らせを伝えるために」
2025年12月14日(日) ヘブル人にとっては聖書はダビデ王朝の復興がテーマになっています。しかし、神さまはダビデ王朝復興には希望がないことを示します。旧約聖書の後半はひたすらにこのことを描き出しています。 イエスさまの宣教活動の下準備をしたバプテスマのヨハネはイスラエルの宗教家たちに言いました。 マタイ3:7~9 3:7 ヨハネは、大勢のパリサイ人やサドカイ人が、バプテスマを受けに来るのを見ると、彼らに言った。「まむしの子孫たち、だれが、迫り来る怒りを逃れるようにと教えたのか。 3:8 それなら、悔い改めにふさわしい実を結びなさい。 3:9 あなたがたは、『われわれの父はアブラハムだ』と心の中で思ってはいけません。言っておきますが、神はこれらの石ころからでも、アブラハムの子らを起こすことができるのです。 イスラエルの民衆の心はイエスさまが宣教活動をする時までほとんど変わっていなかったのです。それは、ダビデ王朝復興だったのです。 イエスさまが30歳を過ぎた頃、宣教活動を開始された時にこのように言われました。 「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改
佐々木 優
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「神さまが暗闇に光を射し込んで下さる」
2025年12月7日(日) テキスト:イザヤ書9:1~7 (旧約聖書1,180頁) イザヤ書は、紀元前700年代に活動した預言者イザヤが記した書物であるが(預言者とは、後の時代に起こる事柄についての予告もするが、同時代の人々に神さまのことばを預かり宣告した人のこと)、この時代は、アッシリア帝国という帝国が強大な勢力を持ち、北イスラエル王国を滅ぼし、征服した国の王侯貴族、指導者、技術者たちを捕虜としてアッシリアに移住させ、そして、アッシリア人をサマリアの地に住まわせるという捕囚政策が行われた時代であった。 このような悲惨なことが起こった理由を聖書は、神さまがイスラエルの民を愛しているということを示していることに気付きながらもなお、死人に尋ね求めるということが行われた故であるとしている。その結果、霊的(神さまとの関係)、国家的、環境的暗黒の状態は長く続いた。霊的には預言者は絶え、国家的には他国に隷属して独立もならず、環境的には被支配の苦しみ、激しい困難に合った。それは「死の陰」の地と言われるほどの全き暗黒の時代であった。 しかし、神さまはさまよう民に
佐々木 優
12月7日読了時間: 4分