「終わりの日を生きていく」
- 佐々木 優
- 2023年6月3日
- 読了時間: 3分
2023年6月4日(日)
テキスト:使徒の働き2:14~21 (新約聖書234頁)
聖霊降臨後に使徒たちが、地中海世界全域に離散していたユダヤ人の様々な国の言葉で語り始めた(使徒2:4)ことによって、外国語を知らない人々は、「彼らは新しいぶどう酒に酔っているのだ」と嘲った(使徒2:13)。ペテロは嘲る人々に対してこの現象の原因を説明した。ユダヤ人は、朝・昼・晩の三度の祈りをした。「朝の九時」はその朝の祈りの時刻。またユダヤ人は、朝のいけにえをささげられて祈りが済む十時ごろまで食事をとらなかった。その朝食もパン中心で、肉や酒は夕食にとるものと決まっていた。朝食前から酒に浸るような者が祈りの会に来るはずがない。このようなことからこの現象は酒に酔っているのではないと述べた。
ペテロは、この現象は、預言者ヨエルによって語られた(ヨエル書2:28、29)ことの成就であると述べた。16節「これは、預言者ヨエルによって語られたことです。」(ヨエル2:28、29で言及されていることのすべてが、この朝に起こっていたということではないが)
17節「終わりの日」は、イエス・キリストの最初の到来と再臨との間のすべての日を含み、「今後は」という意味でもある。
17~18節「神は言われる。終わりの日に、わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。その日わたしは、わたしのしもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。すると彼らは預言する」
旧約時代には特定の人だけが神の霊の賜物を受けたのに対して、終わりの日にはイエス・キリストを神であると信じる「すべての人に」聖霊が注がれる。「すると彼らは預言する」とは、聖霊が注がれた一人一人は神様のことばを預かる者となり、イエス・キリストを証しする者となるということであろう。この時のペテロが、使徒たちが外国語でイエス・キリストを証ししだした現象を旧約聖書のヨエル書の預言の成就だと言いきれたのは、まさしく、聖霊が下り、神様のことばをペテロが預かったゆえにできたのであろう。
19~20節「また、わたしは上は天に不思議を、下は地にしるしを現れさせる。それは血と火と立ち上る煙。主の大いなる輝かしい日が来る前に、太陽は闇に、月は血に変わる。」
この天変地異が起こることの予告は、「主の大いなる輝かしい日」すなわち、イエス・キリストの再臨の時に起こるものと考えられる。しかし、そのような大混乱の中でも、「主の御名を呼び求める者はみな救われる」(21節)との約束が与えられている。
私たちはイエス・キリストを神であると信じている。故に、イエス・キリストと本質を同じくする聖霊の神を宿している。故に、聖書が神のことばであると信じている。私たちは終わりの日(主の再臨までの時代)を生きている。神のことばを預かった者としてこの終わりの日をイエス・キリストと共に生きていくのである。