「神様にさらけ出して祈る」
- 佐々木 優
- 2023年9月30日
- 読了時間: 3分
2023年10月1日(日)
テキスト:使徒の働き4:23~31(新約聖書239頁)
釈放されたペテロとヨハネは、自然に彼らの仲間のところに戻った。仲間たちはいつもの場所に集まり、ペテロとヨハネの身を案じながら、祈り心で帰りを待ちわびていたであろう。そこに姿を見せたペテロたちは、「祭司長たちや長老たちが彼らに言ったことを残らず報告した。」(23節)教会は、これから襲ってくる困難を予感したであろう。これを聞いた仲間は心を一つにして、神に向かって声をあげて祈った。(24節)(すでに書かれていた共通の祈祷文のようなものがあり、それが暗唱されたのかもしれない)
「主よ。あなたは天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた方です。」(24節)これは詩篇146:6の引用。
「あなたは聖霊によって、あなたのしもべであり私たちの父であるダビデの口を通して、こう言われました。」(25節)
「なぜ、異邦人たちは騒ぎ立ち、もろもろの国民はむなしいことを企むのか。地の王たちは立ち構え、君主たちは相ともに集まるのか、主と、主に油注がれた者に対して。」(25、26節)
これは詩篇2篇からの引用であるが、聖霊がダビデの口を通して語ったのだと述べている。
教会は、自分たちが直面している迫害の意味を詩篇2篇の中に見出した。迫害は、何か思いがけない突飛な出来事ではなく、神が世界の主権者であり造り主であられるのに、世界中が共謀して反逆することが、すでに旧約の時代から預言されている。そしてその頂点があの十字架であることを教会は悟った。神に反逆して立ち上がる「地の王たち」の代表にヘロデの名をあげ、指導者たちの典型として、ポンティオ・ピラトを名指しし、預言が事実となったと述べる。
しかし、これらの迫害も、神様の計画に沿ったことであった。「あなたの御手とご計画によって、起こるように前もって定められていたことすべてを行いました。」(28節)
彼らは、神様のお許しの中で迫害は今も続いていることを認識した上で祈る。「主よ。今、彼らの脅かしをご覧になって、しもべたちにあなたのみことばを大胆に語らせてください。また、御手を伸ばし、あなたの聖なるしもべイエスの名によって、癒やしとしるしと不思議を行わせてください。」(29、30節)イエス様が今も生きて働いておられることを保証する奇蹟的なしるしによって、イエス・キリストこそ救い主であることを宣べる宣教を受け入れる人々が数多く起こっているこの御業のために、引き続いて語ることができるようにと祈っている。
31節「彼らが祈り終えると、集まっていた場所が揺れ動き、一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語り出した。」これは、彼らの祈りに対する神様からの応答であった。
ペテロたちは、宗教指導者たちに、イエス様から受けた恵みの体験を宣べた。そしてそれ以上のこと(宗教指導者たちの欺瞞等)は語らなかった。しかし、言わなかったが、宗教指導者たちから受けた迫害に思うところはたくさんあったであろう。ペテロたちは、そんな色々な思いを教会の仲間たちと共有し、神様に祈った。ひどいことをされた不条理なこと・・それらを神様の前にさらけ出したのであろう。
イエス様は言われた。「しもべは主人にまさるものではない、とわたしがあなたがたに言ったことばを覚えておきなさい。人々がわたしを迫害したのであれば、あなたがたも迫害します。」(ヨハネ15:20)イエス様は神であり、罪からの救い主だと宣べるところに迫害は起こる。しかし、それもまた神様の計画の中に位置づけられていることもあるのである。そのようなことが我が身に起こった時、私たちもそれを教会の仲間と共有し、神様にさらけ出して祈ることを覚えていたい。