「神の御前に正しいかどうか」
- 佐々木 優
- 2023年9月23日
- 読了時間: 3分
2023年9月24日(日)
テキスト:使徒の働き4:13~22(新約聖書239頁)
4:5~12には、ペテロとヨハネがサンヘドリン(イスラエルの最高裁であり国会)に引き出されたことが記されている。「おまえたちは何の権威によって、また、だれの名によってあのようなことをしたのか」と尋問(7節)する宗教指導者たちに対して、ペテロは聖霊に満たされて、「民の指導者たち、ならびに長老の方々。私たちが今日取り調べを受けているのが、一人の病人に対する良いわざと、その人が何によって癒やされたのかということのためなら、皆さんも、またイスラエルのすべての民も、知っていただきたい。この人が治ってあなたがたの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです。」(8節後半~10節)と述べた。そして、「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」(12節)と宣言した。
宗教指導者たちは、ペテロとヨハネが「無学な普通の人」(13節)(ユダヤ人男子は、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で基本的な聖書教育を受けていたが、無学とは、ラビ(ユダヤ教においての宗教的指導者)教育を受けていないということ)であるにもかかわらず、旧約聖書を的確に引用し、大胆に語るのに驚いた。そして、「二人がイエスとともにいたのだということも分かってきた。」(13節)イエス・キリストが生前、「律法学者たちのようにではなく、権威ある者として教え」(マタイ7:29)ていたこと、そして、ペテロとヨハネがそのイエスとともにいた者たちであることが分かってきた。
さらに癒された人がその場に立っている(14節)こと、エルサレムの住民全部がこの奇蹟の事実を知っている(16節)故に、ペテロとヨハネを有罪に定めることもできず、仕方なく二人を「イエスの名によって語ることも教えることも、いっさいしてはならないと命じ」(18節)、すなわち、破ったら処罰すると脅迫をした。
19~20節「しかし、ペテロとヨハネは彼らに答えた。『神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従うほうが、神の御前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分たちが見たことや聞いたことを話さないわけにはいきません。』」
ペテロとヨハネは脅迫を受けても大胆に答えた。ペテロとヨハネは、サンヘドリンは、ユダヤ教の最高議会として神の声を代弁していることを承知している。しかし、私たちはイエス・キリストと共に生活をしていた者であり、イエス・キリストの十字架の死の目撃者であり、イエス・キリストの埋葬、復活、昇天の目撃者であるから、その事実に嘘をつくわけにはいかないのだと宣べた。それでも、心を偽り、サンヘドリンに服従することが、「神の御前に正しいかどうか、判断してください」と・・・。
サンヘドリンはペテロとヨハネの主張の正当性を分かっていたが、自己保身のために心を偽った(それでも聖書はその欺瞞を糾弾していない。彼らはいまだにイエス・キリストをメシヤと認めることに無知であり、それ故に、自分が生きていくための職、立場を守ろうとするその歩みをも尊重している)。かたや、ペテロとヨハネは神様から与えられたイエス様による恵みの体験を否定することはできなかった。聖霊はペテロとヨハネのその思いに大胆に語る力を与えた。