top of page

「神がなさる国の再興とは」

  • 佐々木 優
  • 2017年5月20日
  • 読了時間: 2分

2017年5月21日(日)

テキスト:使徒の働き1:6~8 (新約聖書227頁)

6節「そこで、彼らは、いっしょに集まったとき、イエスにこう尋ねた。『主よ。今こそ、イスラエルのために国を再興してくださるのですか。』」

 イエス様の弟子たちは、「聖霊のバプテスマを受ける」という意味が理解できていなかったのであろう。それと共に、「エルサレムを離れないで」ということばも相まって、今こそ、イスラエルをローマ帝国の支配から解放してくださるのですかと問いかけたのであろう。その願いは、当時のユダヤ人が切望していたことであり、神の民として選ばれたイスラエルが何故、ローマ帝国の属国となり、様々な憂き目に遭うのかという払しょくできぬ疑問から発せられたものであろう。イエス様が神政国家を再建されることを期待して、つき従ってきた弟子たちの姿がそこにある。


○しかし、イエス様のこたえは、「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知らなくてもよいのです。それは、父がご自分の権威をもってお定めになっています。」(7節)だった。むしろ、今、なすべきことはこういうことです。と、8節のことばを語られた。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」聖霊が臨む時、あなたがたは力を受け、エルサレム、すなわち、身近な人々、自分のまわりから、ユダヤとサマリヤの全土、すなわち、弟子たちの出身地、故郷、そして地の果てにまでイエス様の証人となると言われた。

 聖霊が臨むことによる賜物には色々な賜物がある(Ⅰコリント12章、等々)。しかし、「使徒の働き」が示す何よりもの聖霊の賜物は、イエス様の証人として生きるための聖霊の力である。


○イエス様の証人とは、イエス様に起こった十字架と復活の事実を証言する人ということである。イエス様の十字架と復活の出来事が自分の人生に何をもたらしたのかを証しするのである。イエス様を自分の神であり、罪からの救い主であると信じた時に、神様との交わりが回復され、自分が犯した数々の罪の行為の赦しが与えられた事実を証しするのである。その証しをする力を聖霊が下さるのである。


○私たちにも、各々、私たちの願う、国の再興を、「今こそ」というものがあるかもしれない。しかし、神様がなさる国の再興は、イエス様の証人として生きることによってなされていくのである。聖霊が与えて下さっている力を信じて、証人として歩むお互いでありたいと思います。

最新記事

すべて表示
「イエス・キリストがあなたを」

2025年6月8(日) テキスト:使徒の働き9:32~43 (新約聖書252頁)  本日は教会歴のペンテコステ、聖霊の神さまが降臨したことを記念し、感謝する日です。目には見えない聖霊の神さまが、イエスさまを信じる一人一人の内側に宿ったということが現実に起こったのだと分かるよ...

 
 
「欠けはそのままでいい」

2025年6月1(日) テキスト:使徒の働き1:15~26 (新約聖書233頁)  本日の箇所には 2つのことが書かれています。  1.ペテロの発言 15〜22節  2.使徒職補充の手続き 23〜26節 1章16節にはこのように記されています。 1:16 ...

 
 
「地上と天国を視野に入れて生きる」

2025年5月25日(日)召天者記念礼拝 テキスト:ヨハネの福音書17:2~3(新約聖書219頁)    イエスさまに信頼を置きながら生きる人生観には、見える世界だけではないということに希望を置いているということがあるのであろう。  ...

 
 
bottom of page