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「悔い改めにより与かる恵み」

  • 佐々木 優
  • 2023年9月3日
  • 読了時間: 3分

2023年9月3日(日)

テキスト:使徒の働き3:17~21(新約聖書237頁)

 生まれつき足の不自由な人がイエス・キリストの名によって(イエス・キリストの権威によって、イエス・キリストご自身によって)癒された。ペテロの力や敬虔さによって彼を歩かせたかのように驚く人々にペテロは宣教する。「あなたがたが今見て知っているこの人を強く」したのも、「この人を皆さんの前で、このとおり完全なからだにした」のも(3:16)、イエス・キリストがよみがえって、今も生きてその御業をなさっているということの証拠であると・・。(前回までの概要)

<17節:さて兄弟たち。あなたがたが、自分たちの指導者たちと同様に、無知のためにあのような行いをしたことを、私は知っています。>民は指導者たちと同様にイエス・キリストをメシヤと認めず拒否し、異邦人(十字架に)に引き渡したが、その原因は「無知」にあるのだと述べる。その何よりもの無知とは、メシヤはローマの圧政からユダヤを解放する勝利の王(圧倒的な神の力で)として来られると信じていたことである。

 民数記15:22~31には、誤って罪を犯した場合の赦されるための規定がある。イエス・キリストは十字架上で語られた。「そのとき、イエスはこう言われた。『父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。』彼らはイエスの衣を分けるために、くじを引いた。」(ルカ23:34)Ⅰコリント2:8にはこのように記されている。「この知恵を、この世の支配者たちは、だれ一人知りませんでした。もし知っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。」

 三度イエス様を否認したペテロがそのことに対して悔い改め(考え方を変える)を言い表している箇所は見受けられない。ペテロは自分自身に対して無知(自分の命を捨ててもイエス様に従って行ける自分だと思っていた)だったと言えるだろう。

 神様には、無知ゆえに犯した罪は赦されるというお考えがあると理解できる。

<18節:しかし神は、すべての預言者たちの口を通してあらかじめ告げておられたこと、すなわち、キリストの受難をこのように実現されました。>イエス・キリストの受難は、神様が預言者たちの口を通して預言していたことであり、神様はその通りにイエス・キリストの受難を実行された。それは人々に罪からの救いの道を開くためであった。

<19節:ですから、悔い改めて神に立ち返りなさい。そうすれば、あなたがたの罪はぬぐい去られます。>ユダヤの人々に勧めた悔い改めは、イエス・キリストに関する認識を変えることであった。イエス・キリストを神として認め、神から遣わされたメシヤであると認めることであった。そうすれば、神様が罪をぬぐい去って下さる。

 

<20節:そうして、主の御前から回復の時が来て、あなたがたのためにあらかじめキリストとして定められていたイエスを、主は遣わしてくださいます。>「回復の時」とは「慰めの時」とも訳され、「安らぎの時」という意味でもあると言われている。その「時」というのは、「万物が改まる時」(21節)であり、すなわち、イエス・キリストの再臨の日を指している。そして、イエス・キリストの再臨によって「千年王国」(ヨハネの黙示録20:1~6)が成就する。「千年王国」とは、イエス・キリストが統治されるキリストの王国であり、正義と平和な完全な実現を待ち望んできたクリスチャンたちの切なる願いが、この地上においてかなえられる千年間の時である。「千年王国」成就の時まではイエス・キリストは天にとどまっておられる。

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