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「イエス様を証言する者を助ける聖霊」

  • 佐々木 優
  • 2022年6月4日
  • 読了時間: 4分

2022年6月5日(日)

テキスト:使徒の働き2:1~47 (新約聖書233頁)


 本日は教会歴のペンテコステ、聖霊降臨を記念し、感謝する日である。

 イスラエルには三大祭があった。第一は「過越の祭り」、第二は「七週の祭り(五旬節:過越から七週間後)」、そして第三は「仮庵の祭り」。この祭りに、イスラエルの壮年男性は必ずエルサレムに巡礼して参加することが義務付けられていた(出エジプト23:14、出エジプト23:17)。

 5節「エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々から来て住んでいた」とあるが、「住んでいた」とは「滞在していた」という意味であり、過越の祭りに来て、「七週の祭り」までの約50日間、そのままエルサレムに滞在していたということを表している(二つの祭りのために容易に往復できる距離ではなかった者たちが多くいた)。

 使徒とイエス様の母や兄弟たち、イエス様に従ってきた女性たちが集まっていると、「すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。」(2節3節)今日の私たちがこの超常現象を理解し尽くすことはできないが、「この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。」(6節)とあるように、天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こった故、大ぜいの人々が集まって来たのである。この超常現象は聖霊を象徴しているのであろうが、神様はこのような超常現象をもって、目には見えない聖霊が、イエス様を信じる一人一人の内側に宿ったということが現実に起こったのだと分かるようにして下さったのであろう。

 この超常現象後に、すなわち、聖霊降臨後に使徒たちは、地中海世界全域に離散していたユダヤ人の様々な国の言葉で語り始めた。「皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。」(4節)話し始めたその内容は、イエス・キリストの生涯、十字架、復活の出来事だったのであろう。そしてその後のペテロの宣教(イエスの死と復活の意味について語る)によって、約3,000人の人々が信じ、洗礼を受け、使徒たちのグループに加わり、キリストの教会が誕生していった。

 本日の聖書箇所から更に4つの点を覚えたい。

①「神様の約束はその時が来ると成就する」

 イエス様は「見よ。わたしは、わたしの父が約束されたものをあなたがたに送ります。あなたがたは、いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。」(ルカ24:49)と言われた。1節「五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。」使徒たちは約50日間、約束を信じて待っていた。そしてその時が来ると約束は成就した。

②「聖霊はクリスチャンにイエス様を証しさせ、その聖霊の御業は人知を超えている」

 4節「すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。」集まっていた使徒たちのほとんどがガリラヤ周辺出身であり、使徒たち全員が他国のいろいろなことばで話せるわけがない。しかし聖霊はイエス様の証しを示し、語らせる。しかも聞く人々が分かるように。

③「聖霊はイエス様を証しする者にみことばを思い起こさせて下さる」

ペテロは聴衆の心に響くように、旧約聖書のみことばを語る。それは聖霊がみことばを思い起こさせて下さったのである。

④「聖霊はイエス様を証言する弟子たちを助け、同時に、世の誤りを明らかにする」

ヨハネ16:8には「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世の誤りを明らかになさいます。」とある。そしてその通りの事が起こったのである。

36~38節「ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。そこで、ペテロは彼らに言った。「それぞれ罪を赦していただくために、悔い改めて、イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」


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