「罪を赦すための神様のご計画」
- 佐々木 優
- 2023年1月28日
- 読了時間: 3分
2023年1月29日(日)
テキスト:マルコの福音書14:53~65(新約聖書100頁)
この時の大祭司はカヤパであった。カヤパはローマ帝国の助けで大祭司職に就いていた。大祭司は最高位の祭司職であり、神殿内をはじめ、ユダヤ社会の宗教的権限を一手に握り締め、絶大なる権力を手にしていた。更に、神殿内等での儀式をはじめ、数々の宗教行事等を通して莫大な利益を手にしていた。
この時、大祭司の所に集まって来たメンバーは、ユダヤの最高議会サンヘドリンの議員たちであった。サンヘドリンは、大祭司や律法学者、長老などのサドカイ派の人たちとパリサイ派71人で構成され、民事、刑事、宗教関係の裁判権をも併せ持った。
彼らは、真夜中から明け方前(マルコ15:1)に集まって来たが、真夜中の最高議会(サンヘドリン)は、当時非合法であったと言われている。この時の裁判は、最初から成立していない偽りの不当な裁判であったと言える。
サンヘドリンの意志はイエス様を死刑にすることで固まっていた。そこで、イエス様が神を冒涜する者であることを立証する証拠(偽証の)を求めたが、思いのほか立証は困難であった(56節)。
57~58節:すると、何人かが立ち上がり、こう言って、イエスに不利な偽証をした。「『わたしは人の手で造られたこの神殿を壊し、人の手で造られたのではない別の神殿を三日で建てる』とこの人が言うのを、私たちは聞きました。」
罪の立証には二人以上の証人の証言が一致しなければならなかったが、「しかし、この点でも、証言は一致しなかった」(59節)
ヨハネ2:19によれば、イエス様は手で造られた神殿を打ち壊すとは言っていない。「三日で建てる」とは、イエス様ご自身のからだのことについてであった(死者の中からの三日目のよみがえり)。
60~61節:そこで、大祭司が立ち上がり、真ん中に進み出て、イエスに尋ねた。「何も答えないのか。この人たちがおまえに不利な証言をしているが、どういうことか。」しかし、イエスは黙ったまま、何もお答えにならなかった。
イエス様は黙していた。これはイザヤ書53:7の預言の通りであった。「彼は痛めつけられ、苦しんだ。だが、口を開かない。屠り場に引かれて行く羊のように、毛を刈る者の前で黙っている雌羊のように、彼は口を開かない。」
61~62節:大祭司は再びイエスに尋ねた。「おまえは、ほむべき方の子キリストなのか。」そこでイエスは言われた。「わたしが、それです。あなたがたは、人の子が力ある方の右の座に着き、そして天の雲とともに来るのを見ることになります。」
イエス様はただ一言だけ口を開き、自らを神であると主張した。
63~65節:すると、大祭司は自分の衣を引き裂いて言った。「なぜこれ以上、証人が必要か。あなたがたは、神を冒瀆することばを聞いたのだ。どう考えるか。」すると彼らは全員で、イエスは死に値すると決めた。そして、ある者たちはイエスに唾をかけ、顔に目隠しをして拳で殴り、「当ててみろ」と言い始めた。また、下役たちはイエスを平手で打った。
イエス様に対する死刑判決の罪状は、神に対する冒涜罪であった。
神であられたイエス様が地上に来られた目的は、神であるイエス様ご自身が人間の罪の身代わりとなり十字架で死ぬことにあった。それ故に人々に、ご自分が誰であるのかを示し続けてこられた。不治の病を治したり、罪を赦したり・・、神にしかできないことをイエス様は行い、ご自分が神であることを示された。
イエス様が十字架にかけられることは神様のご計画であった。不当な裁判が開かれることも、過越しの祭りの時にかぶるようにして、罪の奴隷からの解放を成就するためにイエス様の十字架刑が行われることも・・。