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「主の愛が天国に導く」

  • 佐々木 優
  • 2017年4月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年11月14日

2017年4月9日(日)


テキスト:ルカの福音書23:32~49 (新約聖書167頁)


○ふたりの犯罪人が、イエス様とともに十字架にかけられた。34節に「そのとき、イエスはこう言われた。『父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。』」とある。ここで使われている「わからない」(「無知」)は、知的欠陥というより、罪のある状態を示す用語として使われている。すなわち、神様から的を外した状態を指す。人は神様から的が外れている結果として行為罪を犯すのである。34節後半から38節には、的外れ故のひどい行為が記されている。


○39節には「十字架にかけられていた犯罪人のひとりはイエスに悪口を言い、『あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え』と言った。」とあるが、はじめは犯罪人の2人ともが悪口を言っていたことがマタイ、マルコの福音書を見ると分かる。(マタイ27:44、マルコ15:32)しかし、ルカの福音書には、悪口言う犯罪人の1人に、もう1人の犯罪人が彼をたしなめて言ったとある。「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ。だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」そして言った。「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」(40~42節)

 イエス様は金曜日の夜に捕らえられ、急遽行われた裁判は夜を徹して行われた故、イエス様が何の罪に問われ十字架刑に処せられているのかを、この犯罪人は知るよしもなかった。故に、十字架刑に処せられるほどの重罪を犯したが故に十字架刑に処せられているのだろうと考えるのが普通ではないだろうか。イエス様のうわさ(病人の病を治し、死人をも生き返らせた等の数々の奇蹟を行い、神様は愛なる御方であることを説き明かすすばらしい人物)は耳にしていたかもしれないが、いずれにしても、「この方は、悪いことは何もしなかった」と確信し、「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」という言葉が出たのは、自分を罵倒し、侮辱の残虐行為を行っている者たちに対して、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」と祈るイエス様の姿を見たからと言えるであろう。


○ローマの軍隊の百人隊長(この時、イエス様を処刑する責任を負っていた)は、イエス様の死後直後に、神をほめたたえ、「ほんとうに、この人は正しい方であった」(47節)と言った。異邦人であったローマの軍隊の百人隊長がイエス様が父と呼ぶ神の存在を信じていこうとしている姿がある。それは、天変地異の出来事もさることながら、「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」と祈るイエス様の姿に、人間を超えているものを感じたからであろう。


○神様から的を外した状態の人間が神様を信じてみたいと心が動かされるのは、人知を超えた愛を感じた時なのであろう。


○犯罪人の1人は、「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」と言うことで自分が死んだ後、天国に行けるなどとは思っていなかったであろう。命乞いをするつもりもなかったであろう。ただ、イエス様の姿を見、自分の醜さを痛感した故に、イエス様が御国の位に着かれる時に、私のような者がいたことを思い出して頂くだけでうれしいですという思いを述べたのであろう。そんな彼にイエス様は、「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」(43節)と、思い出すレベルではないことばを語られた。それはイエス様と共に天国にいるという約束だった。


○イエス様の愛は人を悔い改め(考え方を変える)に導き、天国に導いて下さるのである。

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