「キリストの復活がもたらす恵み」
- 佐々木 優
- 2023年4月8日
- 読了時間: 4分
2023年4月9日(日)
テキスト:マルコの福音書16:1~8(新約聖書104頁)
イエス様はユダヤの宗教指導者たちに捕らえられ、違法な裁判、むちうちの刑、罵詈雑言、嘲笑・・数々のひどい仕打ちを受けてきた。十字架にかけられ、おまえが神なら十字架から降りてみろと言われた。十字架で死に、しかし、よみがえったイエス様。イエス様はよみがえった姿を弟子たち(イエス様に従ってきた女性たちも含め)に現わされた。時には500人以上の支持者たちに(Ⅰコリント15:6)。
しかし、何故、散々、侮辱の限りを尽くしたユダヤの宗教指導者たちに復活の姿を見せなかったのだろうか・・。見せていれば、反対者たちもイエス・キリストを神であると信じたのではないか・・。ここにも人間には計り知ることのできない神様という御方の性質があるように思う。神様は押しつけがましくない。神様は必要なことを端的に語り、どうしても伝えなければならない必要なことは印象に残るようにされる。人間から見れば、イエス様が復活の姿を見せて「ほーら、どうした!」と言ってやればいいのにとも思うが、神様はそういう御方ではないのである。
マタイ27:66には「そこで彼らは行って番兵たちとともに石に封印をし、墓の番をした。」とある。その封印はローマの権力と権威を表わす印であった。墓の入口から石を動かすためには封印を破らなければならず、封印を破ればローマの法律によって刑罰を受けなければならなかった。しかし、女性たちは、墓から石が取りのけてあるのを見た(4節)のである。ローマの封印は破られていた。誰でも封印を破った者は逆さ十字架の刑に処せられることになっていた。しかし警備にあたっていた番兵たちは逃げ去ってしまった(マタイ28:4)。東ローマの皇帝ユスティニアヌスは「ローマ法大全」(49:16)で、番兵たちが死刑に処せられるべき罪状を列挙している。それは、眠り込んでしまうことや、警備にあたっていた場所から離れてしまうことなど十八もある。イエス・キリストは死者の中からよみがえったのである。
本日は、イエス・キリストの復活が私たちにもたらす恵みを覚えたい。
①ローマ人への手紙4:25には、「主イエスは、私たちの背きの罪のゆえに死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられました。」とある。キリストの十字架の贖い(贖いとは、罪の奴隷から、そして旧約聖書の律法の束縛から、イエス様の死の代価によって買い取って下さったということ。罪の奴隷から解放されたということ)、そして、キリストの復活を信じる者は、神様は、私の罪を赦して下さった。私を罪を犯したことのない者と見て下さると確信していいのである。
②ローマ人への手紙6:4には、「私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、ちょうどキリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、新しいいのちに歩むためです。」とある。キリストの十字架の贖い、そして、キリストの復活を信じる者は、「罪に打ち勝つ力を与えられる」のである。神様に義と認められた者は、神様との新しい法的関係が確立された。しかしそれは罪ある人間の法的変化であり、心の内的、質的な変化のことではない。ローマ6:6には、「私たちは知っています。私たちの古い人がキリストとともに十字架につけられたのは、罪のからだが滅ぼされて、私たちがもはや罪の奴隷でなくなるためです。」とあるが、義と認められた私たちは、かつての罪に染まった生活様式・思考様式(古い人)を続けるのではなく、みことばの原則に従って、信仰生活の領域、生活の手直しをし、新しい聖書的な生き方を一つ一つ具体的に身に着けていく(新しい人(エペソ4:24)、新しい歩み)必要があるのである。ローマ人への手紙6章、エペソ人への手紙4章の古い人、新しい人とは、二つの異なった「生き方」「ライフスタイル」なのである。聖霊・みことばの力によって罪に打ち勝って生きる者とされているのである。
③コリント人への手紙第Ⅰ 15:20~23には、「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。死が一人の人を通して来たのですから、死者の復活も一人の人を通して来るのです。アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストにあってすべての人が生かされるのです。しかし、それぞれに順序があります。まず初穂であるキリスト、次にその来臨のときにキリストに属している人たちです。しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。というのは、死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです。すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。しかし、おのおのにその順番があります。まず初穂であるキリスト、次にキリストの再臨のときキリストに属している者です。」とある。人類の先祖アダムの罪の故に、全人類は肉体の死を経験する者となった。しかし、キリストが復活された故に、キリストの十字架の贖い・復活を信じる者すべては、キリストの再臨の時に復活させられるのである。
イエス・キリストの復活はやはり大逆転勝利なのである。