top of page

「イエス・キリストの復活がなければ」

  • 佐々木 優
  • 2017年4月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年11月14日

2017年4月16日(日)

テキスト:Ⅰコリント15:12~22 (新約聖書340頁)


○パウロは、「死者の復活はない」と述べる者に対して、もし死者の復活がないとすれば、イエス・キリストも復活しなかったということになると述べている。なぜならば、地上におられた時のイエス・キリストは100%神であり、100%人間であり、キリストは人間として死なれたのであるから、もし人間というものがよみがえらないものならばキリストのよみがえりもないということになる(13節)。


○もともと人間という肉体を持つ存在は、永遠に朽ちない存在としてではなく、いつか朽ちなければならない存在として造られている。しかし、神様は、愛して止まない存在として命を与えた人間一人一人が、死んで肉体が朽ちて終わりになるのではなく、福音を受け入れる者には新しい体によみがえらせる計画を最初から持っておられたのである。その人間のよみがえりの初穂がイエス・キリストだったのである。


○福音とは、「神様と愛の交わり・いのちの交わりを持って神様と共に生きる」生き方を選ぶ者(イエス・キリストの十字架は、アダムのような的外れな生き方と同じ生き方をしている自分から方向転換するためのものであったと信じる者)は、神様との愛の交わりの関係に戻ることができるという神様から人間への愛のメッセージです。パウロはキリストが復活されなかったのなら、私たちの宣教・信仰も実質のないものになる(14節)と述べている。原文において、「実質のないもの」ということばは強調されて使われていますが、「実質のないもの」と訳されたこのことばは、「空虚」「中身が何もない」という意味のことばです。キリストの復活がないなら、宣教・信仰も、「中身が何もない」ものとなると強調して述べているのです。


○キリストは、「私たちが義と認められるために、よみがえられた」(ローマ4:25)のであるから、キリストの復活がないならば、私たちは依然としてアダムの側にある者(罪の中にいる)ということになり(17節)、すでに死んだ信徒(キリストにあって眠った者たち)は、神様との交わりが回復されぬまま(滅んでしまった)となる(18節)。


○もし、私たちがこの世で、復活していないキリストに希望を置いている(単なる希望)としたならば、私たちはすべての人の中で一番哀れな者だと述べている(19節)。


○アダムの側にある者は、神様から魂が離れてしまっている、肉体は生きてはいても死んでいる者であるが、イエス・キリストの側にある者(イエス・キリストを神であり、神様から的が外れた生き方からの救い主であると信じた者)は、神様の下に魂が戻った、魂が生かされている者である。


○イエス・キリストの復活がなければ、私たちクリスチャンは、中身が何もないものを信じている、すべての人の中で一番哀れな者なのですが、神様は私たちに聖書を通してキリストの復活の事実を示して下さり、信じる私たちに、新しい体が与えられるよみがえりの確固たる希望と、神様と共に生きる新しい生命を与えて下さったのである。

最新記事

すべて表示
「あなたにはわたしの傍にいてほしい」

2025年11月23日(日) テキスト:創世記3:1~13 (旧約聖書4頁)  本日の箇所には、人間の先祖アダムがサタンの誘惑に合い、自分の自由意志を用いて、いのちの木の実に手を出し、神さまとの距離ができたことが記されています。聖書が示す罪とは、その後、アダムとエバの長男カインが弟アベルを殺してしまった (創世記3章~4章16節) ことによって物理的に「罪」というものが人間に入ったということではな

 
 
「教会はイエスさまのものだから」

2025年11月16日(日) テキスト:使徒の働き12:24~25 (新約聖書259頁) (24節:神のことばはますます盛んになり、広まっていった。)  このことばは、ヘロデ・アグリッパ王による激しい教会迫害があったにもかかわらず神さまのことばはますます盛んになり、広まっていったということを示している。それは神さまがなさっておられるからです。ヘロデ・アグリッパ王のことも愛しておられる神さまの股裂き

 
 
「愛のゆえに力を制限される神さま」

2025年11月9日(日) テキスト:使徒の働き12:1~23 (新約聖書257頁) 1~4節  アンティオキア教会がエルサレム教会へ救援物資を集めていた頃、紀元44年の過越の祭りの頃、ヘロデ王(アグリッパ1世、イエスさま誕生の時の支配者だったヘロデ大王の孫、ローマ皇帝カリギュラと親交があった)は、ヘロデ王家が混血であったため、保守的なユダヤ人たちの歓心を買おうとし、異邦人との交流を深めていたエル

 
 
bottom of page